『ルドラの秘宝』感想

『ルドラの秘宝』をクリアしましたので感想などをつらつらと書いていこうと思います。
添付イラストは主人公sです。

まず、このゲームを知ったきっかけはレトロゲームを紹介している本でした。それでこのゲームは自分で好きな言葉を魔法もとい“言霊”として作成できると知り、それがなんだか楽しそうでWiiのバーチャルコンソールでダウンロードしたのでした。

このゲームの最大の特徴は先にも述べた通り好きな言葉を“言霊”として魔法のように扱えるところです。
言霊の属性は元の言葉のイメージに近いもの、例えば“ファイア”は火属性“アクア”は水属性になったりするのですが、FFやDQなどの有名RPGの呪文を入力すると元ネタのゲームと同じような効果になったりします。色々な言葉を試してみるだけでも楽しめます。

ストーリーは色んな種族が4000年周期で誕生と滅亡を繰り返している世界で、人間族の世代があと16日で滅ぼうとしているなか、3人の主人公たちがそれぞれの目的のために旅をするお話。
3人の主人公はそれぞれ別々のシナリオになるのですが、ストーリーがリンクしていて、あの主人公が○○しているとき他の主人公は……みたいな感じで、主人公の起こした行動が他の主人公たちのシナリオに影響し合います。シナリオは1人1人別々にクリアしていくのも良し、同時進行で楽しむのも良しです。
メイン3人のシナリオをクリアすると4人目の主人公のシナリオが追加されて、ストーリーの真髄にせまるといった感じになります。

遊んでみた感想ですが、オリジナルの魔法が作れる言霊システムはもちろん、ファンタジーのようでいてスチームパンクっぽさも感じられる独特の世界観、主人公それぞれに異なるフィールド&ボス戦BGMに魅力を感じました。
世紀末な世界だけど、明るくたくましく生きる人々とかどこかあったかい感じもして、ゲームの隅から隅まで愛を感じます。
いろいろ辛いこともあったし、まだ困難は続きそうな感じはするけれどポジティブに歩んでいく感じで明るいエンディングも良かったです。
他には敵キャラや地名など、世界各国の神話が元ネタだったり。それだけなんですけど、ちょっと神話に興味を持ってた時期にこのゲームと出会ったので「おっ!」と思ったり。ちなみにタイトルにもあるルドラはインド神話がモチーフのようですね。
ドット絵のアクションが豊富で、ぬるぬる動く感じも臨場感があって楽しかったです。買い物時にキャラクターの装備できるものにカーソルをあわせると笑う演出もなんかかわいくて好きです。

大変失礼ながらスクウェアのゲームはあんまり遊んだことがなかったのですが、この時代(1990年代あたり)のスクウェアのゲームって噂通り本当にすごかったんだなぁと思いました。
ハードのスペックの限界まで生かしたグラフィックとか音楽とか・・・

ここからは少し批判的な意見も含みますが、最近のスクウェア・エニックス(スクエニ)はFFやDQなどの看板タイトルに頼りっぱなしな気がします。ソシャゲのタイトルなんかは特に。
他にもルドラをはじめ隠れた名作もたくさん産み出しているのだから、これらの作品ももっと大事にしてほしいなと思います。