アニメ『イナズマイレブンアレスの天秤』感想

イラストはクリップスタジオの練習に描いてみた明日人くん。

たまにはアニメの感想なんかも書いてみる。
『イナズマイレブンアレスの天秤』を最終話まで視聴したので遅ればせながらの感想です。

わたしがイナズマイレブンに興味を持ったのは2014年ごろ、当時は同じくレベルファイブ作品である『妖怪ウォッチ』がブーム真っ盛りの中「そういえばイナズマイレブンもこのメーカーだったよね。五条さん騒動とかあったよね(笑)ところでどんなストーリー?」といった、よくわからんノリで無印アニメDVDをレンタルして観てみたところハマりまして、それから4年後、イナズマイレブン(以下イナズマ)の新作である『アレスの天秤』をリアルタイムで楽しめるとワクワクしていたのでした。

イナズマシリーズは無印アニメ全話+劇場版視聴済み、原作ゲームはまだプレイ途中。GOはとりあえず主要キャラは知っている程度のにわかファンですが、いろいろと思ったことを書いていきます。

はじめにざっくり正直に言ってしまいますが、あんまりおもしろくなかったです。
おもしろくないというのは無印アニメと比べてであって、ひとつのアニメ作品としては可もなく不可もなくといったところでしょうか。

最初の方は「この子はどんな必殺技を使うんだろう」とか「旧作キャラとどんなふうに絡むんだろう」とか想像しながら楽しんでいたのですが、なんだか思っていたより熱くなれなくて、ニコニコ動画で視聴することもあったのですが、その際はコメントを表示して本編よりもコメントを読むのが楽しみになっておりました。
なんだかんだで最終回まで観れたので決して駄作とまではいかないのだろうけど、旧作と比べるとどうしても劣って見えてしまうんですよね。
最終戦もラスボスチームに絶望感が無くて、やけにあっさり終わっちゃったなぁという印象でした。
無印時代だとボロボロになりながらも最後まであきらめない気持ちで勝つ!みたいな展開が多くて、ベタだけど胸が熱くなったものです。
今作は主人公チームがボロボロになるのは最初の試合くらいでしょうか。

アレスの天秤が終わってもすぐに続編であるオリオンの刻印が始まることを事前に告知されていたのも絶望感が無い原因かもしれませんが。
必殺技のぶつかり合いやラスボス側もトリプルディフェンス的なことをしているシーンはなかなか熱かったですけどね。

新キャラクターや必殺技、旧作のパラレルワールド設定などおもしろいと思われる部分もあるのですが、なんというかあんまりワクワクしなかったんですよねぇ……
発表当時はあんなに楽しみだったのに。
個人的にバトル漫画とかでは修行シーンが好きで、イナズマでも必殺技の特訓シーンが好きなのですが、今回はそういうのがほとんどなくてそれがあまりおもしろくなかった要因なのかなぁと思います。
せっかくキャラが新しい技を使ってもそれを習得するまでの経緯がほとんど回想シーンで済まされちゃって何のカタルシスも無いんですよね……

あと、せっかく新キャラクターもいっぱいいるのにあんまり掘り下げがなくてがっかりしました。
キャラも多く尺の都合も考えると全キャラじっくり掘り下げは難しいのかもしれませんが、なんだかもったいない気がしました。
本来ならばそのへんはゲームが原作なので実際にゲームをプレイすることによって補完できるのでしょうけど、肝心のゲームが何度も発売延期になっているようで、これが今作の一番の問題点ではないでしょうか。

あと、これは作品の感想とは違うのですが、ニコニコ動画で視聴時のコメントで一部マナー的にどうなの?と思われるコメントが目立ちました。
テーマソングに合いの手を入れたりキャラの言動にツッコミを入れるといった趣旨のコメントは楽しく見れましたが、ストーリーの展開が気に入らないからと言って特定のキャラを貶すようなものなどはさすがにどうなの?と思いました。
“思う”のは人それぞれで良いけれど“書く”のは他人を不快にさせるかもしれないので気をつけようね!

なんだか愚痴ばかりになってしまいましたが、それでもイナズマイレブンシリーズは今でも魅力のあるコンテンツだと思いますし、アレスの天秤のゲームも実際に発売されたらぜひプレイしたいと思っています。それでお気に入りのキャラたちを活躍させてあげたいのです。