映画『名探偵ピカチュウ』感想

約1年前にゲーム版『名探偵ピカチュウ』をプレイして、いつか映画版も観てみたいと書きましたが、5月22日放送の『金曜ロードショー』にて映画版を観ることができましたので感想です。

ちなみにゲーム版の感想はこちら

元号が令和になって初の記事です。 映画化に便乗してゲーム版『名探偵ピカチュウ』をプレイしました。 それまでのピカ...

映画版とゲーム版では、舞台となるや一部の登場人物の名前等は一緒ですが、設定等が大きく異なっておりましたね。また、名探偵ピカチュウの声を担当されている方もゲーム版とは異なります。(主人公以外の人にはアニメ等でもおなじみの大谷さんボイスで聞こえるという設定)

はじめはポケモンの実写映画化と聞いて正直なところ不安もありましたが、冒頭でたくさんの鳥ポケモンたちが自然豊かな片田舎の空を優雅に飛んでいる光景を見ていきなり感動してしまったため、そのような不安はすぐに吹き飛びました。

ポケモンたちがリアルで、実際にこの世界にポケモンがいたらこんな感じなのかなと創造力を掻き立てられました。毛や鱗などの質感、動きなどが現実世界の動物に近い感じではあるもののオリジナルの“ポケモン”らしさも尊重された良い塩梅の造形だと思います。また、ポケモンの能力描写も良くできていたと思います。

そしてピカチュウがとにかくかわいいです。ふわふわもこもこで抱きしめたくなるくらい。ピカチュウ以外のポケモンたちもかわいい&かっこよかったです。

また、随所に原作ゲームの小ネタなどもはさんであり、ファンサービスが多勢です。劇中のピカチュウのセリフのひとつに「10万歩を目指してるんだ」的なものがありましたが、まさかのポケットピカチュウネタまで盛り込まれているとは(笑)

ゲーム版同様にポケモンと人が共生する世界を緻密に描写されているのがおもしろかったです。

少し不満があるとすれば、あんまり“名探偵”要素が無かったところでしょうか?

“名探偵”とあるからにはミステリー・サスペンス要素を期待していた方も多いはずですが、アクションシーンの方が多い印象でしたね。最後のバトルシーンはスマブラっぽいかも。

とはいえ、ポケモンの実写映画としてはとても楽しく観ることができましたので良かったです。製作者の方々のポケモン愛が伝わってきました。

ピカチュウとコダックの黄色コンビもかわいかったです。

余談ではありますが、映画版ティムの日本語吹き替えをされていた竹内涼真さん。個人的にはドラマ版『テセウスの船』のイメージが強いのですが、劇中でティムが“R”のアンプルを不用意に開封してしまいますが、そのシーンがテセウスでの劇薬の瓶を素手で不用意に触ってしまうシーンと重なってしまい少し笑ってしまいました。本格的なアドベンチャーゲームでこんなことしたらだいたい死亡フラグが立っちゃう(笑)